2025.07.20
京都宿泊者のみの特権!【大船鉾について】
オーナーの皆様こんにちは!
今日は、京都の祇園祭に登場する「大船鉾」について、少しだけご紹介してみたいと思います。
(貴重な組み立て途中の鉾がみられました。)
祇園祭といえば毎年7月に京都で行われる大きなお祭りで、前祭と後祭でそれぞれ違った山鉾が市内を巡行する"山鉾巡行"が特に有名です。
大船鉾はその後祭に登場する鉾のひとつで、巡行の最後を飾る「しんがり」として知られています。名前の通り船の形をした珍しい鉾で、船の上には神功皇后という古代の女帝の姿が飾られています。
この鉾は、「戦いに勝って凱旋する船」を表しているそうで、静かなたたずまいの中に、どこか誇らしげな雰囲気を感じさせてくれます。
もともと大船鉾は江戸時代から祇園祭に参加していたのですが、幕末の「蛤御門の変」という戦いで焼けてしまい、長いあいだ姿を消していました。それからおよそ150年、地元の方々の努力によって少しずつ復元が進められ、2014年にようやく巡行に復帰したのです。
その背景を知ると、巡行の際に見える大船鉾の姿が、より一層感慨深く感じられます。
巡行中の大船鉾はもちろん、夜に町内で飾られている様子もとても美しく、昼とはまた違った雰囲気を楽しめます。提灯の灯りに照らされる鉾の姿は、どこか幻想的で、静かな感動があります。
祇園祭を訪れる機会があれば、ぜひ後祭にも足を運んでみてください。歴史と人々の想いが詰まった大船鉾の姿は、きっと心に残る風景になると思います。