2026.03.24

~那谷寺(なたでら)~

オーナーの皆様こんにちは!

朝晩はまだまだ冷え込む加賀山中。日中の温かい日差しに誘われて【白山信仰自然智の森・那谷寺】へ行ってきました。

20260322KAGA01.png

西暦717年から、1300年の歴史ある那谷寺は、緑豊かな自然と岩山が特徴的なお寺です。
日本三霊山の一つとして有名な白山を信仰しています。日本土着の神道と仏教が融合した神仏習合が残る珍しいお寺でもあります。

白山の神を信仰し、洞窟の中に千手観音をまつっています。 洞窟は母親の胎内とみて古い時代より、「胎内くぐり」の聖地です。 新たに生まれ変わり、罪が浄められると信じられました。

平安時代花山法皇により岩屋寺より那谷寺と改名されました。

20260322KAGA02.JPG

鳥居を潜りましてまず目を奪われたのは苔の美しさ!!

20260322KAGA03.JPG

20260322KAGA04.JPG

那谷寺は「花の寺」として知られていますが、実は苔の美しさでも非常に評価が高い場所です。境内の至るところに広がる苔は、静寂と神秘的な雰囲気を一層引き立てています。国の名勝にも指定されている書院庭園では、苔が庭の重要な要素となっています。石や池、木々とのバランスが緻密に計算されており、苔が「静けさ」を視覚的に表現しています。

20260322KAGA06.JPG

20260322KAGA07.JPG

【奇岩遊仙境】那谷寺の中でも特に象徴的な景観であり、自然と信仰が融合した神秘的なエリアです。その名のとおり「仙人が遊ぶ境地」を思わせる幻想的な世界が広がっています。この場所の最大の特徴は、長い年月をかけて形成された巨大な岩壁と洞窟群です。これらは火山活動や風化・浸食によって生まれたもので、荒々しさと繊細さが同時に感じられます。奇岩遊仙境には洞窟状の空間が点在し、古くから修行や祈りの場として使われてきました。自然の洞窟そのものが信仰の対象となっており、「山や岩に仏を見る」という日本独特の宗教観が色濃く表れています。

20260322KAGA08.png

【那谷寺・本堂】は自然の岩山と一体化した非常に独特な構造をもつ建物で、寺の信仰と景観を象徴する中心的な存在です。単なる建築ではなく、「自然そのものを祀る」という思想が体現された空間となっています。断崖の岩壁に張り出すように建てられた「懸造」の形式をとっています。これは清水寺の舞台と同じ構造で、柱によって支えられた開放的な造りが特徴です。本堂の背後には岩窟があり、ここが信仰の核となっています。もともとこの場所は「岩屋寺」として、岩そのものを御本尊として崇める修行の場でした。つまり本堂は「建物が主役」ではなく、「岩と洞窟を包み込むための空間」として存在しています。

20260322KAGA09.JPG

20260322KAGA10.JPG

20260322KAGA11.JPG

【白山信仰自然智の森・那谷寺】は単なる古寺ではなく、白山信仰を背景にした「自然と人間の調和」を体現する聖地です。「自然智の森」という言葉は、この場所が持つ〈自然から学ぶ智慧〉を象徴しています。

苔の世界=静かに広がる苔は、時間の流れと生命の連続性を感じさせ、精神を内側へと導きます。

奇岩遊仙境=自然が作り出した岩山は、人工では到達できない造形美を示し、「人知を超えた力」を象徴します。

本堂と岩窟=建物は自然を支配せず、包み込むように配置され、「自然=仏」という思想を体現しています。

四季の移ろいとともに大きく表情を変える点も【那谷寺】の魅力です!!

春の桜と若葉が織りなす優しい色彩と岩肌と淡い緑のコントラスト、夏の深い森のような涼しさと苔の鮮やかな緑、秋の赤や黄に染まる木々と岩と紅葉のダイナミックな対比、冬の白と黒のコントラストと音の消えたような静寂・・・
那谷寺の四季は、それぞれが独立した美しさを持ちながら、ひとつの大きな循環を形づくっています。訪れるたびに違う表情に出会えるこの場所は、自然とともにある日本文化の奥深さを感じさせてくれます。


こちらのブログでは魅力が伝えきれておりませんので、ぜひ訪れていただき、体感いただければと思います。



【白山信仰自然智の森・那谷寺】

入場料:中学生以上~1,000円 小学生~300円 未就学~無料 (※ペット同伴不可)
住所:石川県小松市那谷町ユ122(当施設から車で約20分)
TEL:0761-65-2111